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べネシアフレニアのfishmuttonのレビュー・感想・評価

べネシアフレニア(2021年製作の映画)
2.9
オーバーツーリズム問題を絡めたスリラー。
大型クルーズ船反対運動が激化するベネチアを訪れた若者5人が惨劇に巻き込まれる。

前半の騒ぐ主人公等は、ザ・迷惑な観光客だなーと思った。うるさいし無銭飲食するし・・・。
不気味な道化師の殺戮シーンは描写が痛かった。躊躇がない。
殺戮スリラーを求めると、少し物足りなく感じた。
政治的メッセージの表現方法、もうちょっと何とかならんかったんか。報道シーンが冒頭で流れて、観光客行方不明がすでに問題となっているとかじゃないと問題提起の方法として弱く感じた。死者多数だけど、実際誘拐したのは2人だけなの?って。

人々の生活の場所でもある観光地をオーバーツーリズムから守るには、人流制限が必要なんだと思う。観光税も有効かもしれないけど、ブータンみたいにガイド付きじゃないと旅行できないとか、そもそもの交通の便を減らすとかじゃないと実質人は減らないのかなとも思った。

ベネチアいつか行ってみたいけど、自分が迷惑な観光客にはなりたくないな。
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