🎪ヴィム・ヴェンダースレトロスペクティヴ&彼の作品観まくらんかシリーズ⑨🪽
ヴェンダースと言えばこれ!という一番有名な作品。冒頭のヴェンダースの会社のロゴの翼🪽イメージもこれ、つまりは代表作。
久々に観る。。。やっぱり素晴らしい✨一番好き👍👍👍👍👍スクリーン🎞️で観るべし。
※この作品はネタバレ進行😆
🎞️「子供は子供だったころ~」唄うようなつぶやきで手書きのメモ タイトル 天使が地上を眺めている~はじまり
📖守護天使ダミエルは永遠の存在として人間の世界を見続けていたが、ある時サーカスのブランコ乗りの女性に恋をして、人間になることを決意する。。。というおはなし
タイトル、ドイツ語原題は”ベルリンの上空”だが、英語は”Wings of Desire”=『欲望の翼』。。。ウォン・カーウァイ?笑なのね。邦題はいかにも邦題らしい感じ。
天使目線だから空撮が多い。空撮もまたヴェンダースのトレードマーク。空から徘徊する美しいベルリンの街と人々。
名匠アンリ・アルカン(ローマの休日)の素晴らし過ぎる白黒撮影は、リマスターでさらに鮮明さをアップして息を飲む様。あの静かな図書館のシーンの雰囲気が好きだ。毎度静か過ぎて眠くもなるんだけど笑。でも好き。
ここでの主人公ダミエル=ブルーノ・ガンツの人々を見つめる表情がいい。他の作品では泥臭い役が多いだけに、髪の毛も縛って、とても神々しい。後の人間になった後のキャラクターの変化。この黒コートの天使イメージが最高に洒落ててかっこいい。
ピーター・フォークが本人役で出ていて、コーヒー店での人間への勧誘。ダミエルとの会話。マリオンとの会話。全部いいです。「あ、コロンボ」笑
ヒロイン、マリオン=八代亜紀っぽいソルヴェーグ・ドマルタン。ブランコシーンが素晴らしいのでそっちの人かと思いきや、彼女元々映画制作スタッフの一人だったのね。公私共にヴェンダースのパートナー。残念なことに若くして亡くなったらしい。それがヴェンダース作品の勢いをなくした感はやっぱりあるかなあ🥲
前半の天使シーンの静けさと、人間シーンのわくわくした雰囲気の変化がこの作品の魅力。ダミエルが人間に変化していくところのシーンは毎回泣く😭笑。色を発見し、コーヒーを味わい、空撮ではなく地面をずんずん歩きながら前進するシーン。もうここら辺ずっと泣きどころ😭笑。世界一素晴らしい人間讃歌の映画シーン。
天使から人間になったダミエルは、マリオンと結ばれるのか?。。。このバーの出会いのシーンって結構マリオンの語り長くてなんだかえらい哲学的な恋愛なんやと笑。運命のふたり。めずらしいアップの切り返し。
音楽いいですよねこの作品。ユルゲン・クニーパーの荘厳な響き。ライブシーンが素晴らしい、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズはこの作品で知りました。
90歳のクルト・ボウワの重みのある語り。崩壊前ベルリンの壁、、、等々見どころたくさん過ぎ。とても『夢の涯までも』の合間についでで作ったとは思えない傑作。傑作はそんなとこで生まれたりする。
残された友人天使カシエルのオットー・ザンダーがかわいそう、、、ここで「終わり」ではなく「つづく」。👉続編『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』で彼の物語に続きます🪽