原作未読。スピンオフドラマ視聴済み。
キャラビジュや予告が出た時点で駄作確定なんて思ったりもしたけど、ふつうにおもしろくて逆にびっくりした。
ただお金を賭けているだけで『賭ケグルイ』みたいな心理戦があるわけではないし、ゲームに関する状況説明や心理描写がほとんどなく淡々と進んでいくから、目玉であるはずのギャンブルシーンがとにかく地味でギャンブル映画だと思うとがっかりしてしまう（特にお庭のサバイバルゲームとか）けど、貘さんと梶ちゃんのバディムービーだと思えばふつうにおもしろい。梶隆臣が鞍馬蘭子の100倍ヒロインしてる。
なんの見返りも求めず、見ず知らずのひとにじぶんのラッキーをあげられて、外したゴミはちゃんと拾いに行く。わけがわからなくてもお願いされたことはやり通し、恩人を見捨てたりはしない。そして、関わるなと言われたとおり蘭子のカジノには近づかずふたりで通った道で貘さんに会えるまで健気に待ち続ける。梶ちゃんのこういう素直でやさしいところが〈世界平和〉を望む貘さんの目には魅力的に映ったんじゃないかな。仲間に、弟子に、相棒にではなく、側にいさせてくださいなのもいじらしいというかなんというか。
続編作る気はなさそうだけど、あったらみたいな。
