椿本力三郎

ストーリー・オブ・マイ・ワイフの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

4.1
太宰治「人間失格」のラストシーンのように
他人の言葉で全部ひっくり返って
落ち着くところに落ち着いた感がありましたが
こういう展開だと、途中にどれだけ不愉快なエピソードがあっても、
常に男が120%ダメなんですよ(はい、まさに「私も含めて、自戒を込めて」)
落ち込む価値もないクズ男ですが
「やっぱりそうだったんだ」という落胆と言いますか、その余韻を「塩っからい海」とバンドネオンのエンドロールが引き受けている。
そして、ワイフ役がレア・セドゥだから成立する作品であることは間違いない。