椿本力三郎

52ヘルツのクジラたちの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.8
杉咲花の演技力と存在感が圧倒的。
ダメなシンママ役の西野七瀬も良かった。
ヤングケアラー、ネグレクト、
LGBTQの人が他者を支え、支えられることによる葛藤であったり、
正義感の暴走が社会に予想以上の影響を与えることなど
現代社会におけるホットな課題を突き付けてくる。

さて、終盤の20分は冗長かつ説明的に感じたが、
この作品のメッセージを映画として完成させるには、
必要な遠回りであったのかもしれない。
その冗長さは倍賞美津子の存在感と演技によって
すべて肯定される。ねじ伏せられるというか。
オーラが圧倒的だった。