その生きづらさが悲しくてしょうがない。
いくら悲惨な境遇でも起こしてしまったら何も同情はできない。被害者が浮かばれないから。
でも支援を受けるべき、事が起こる前の彼(と母親)に対しては本当にかわいそうだと思う。
無責任な言い方かもしれないけど、そう思ってしまった。
事件を知らない人にとっては地味な印象を受けそうな映画だけど、詳細を知っている人にとってはわざわざ悲惨なシーンを見せなくても想像だけのラストで十分怖いです。
新宿シネマカリテの帰り道の有象無象が、蝿の羽音とリンクしてぞわぞわした・・
抱えてる不安と運命のギリギリのところに立ってる人ってけっこう多いのではないかな。
久しぶりに深い映画体験ができました。