キキ

少年メリケンサックのキキのレビュー・感想・評価

少年メリケンサック(2008年製作の映画)
2.0
ちょっと強気な宮崎あおいが可愛い。そして佐藤浩市は本当にこういった役が安定してて合いますね。劇中の音楽は個人的にはわりと好き。若者バンドのGOAが特に良かった!
以下酷評です 笑


こういう話ってメンバーが揃うまでの過程が醍醐味の一つだと思う。主人公が奔走して説得して全員揃った時にさぁこれからだ!っていう高揚感がある。
実際序盤にメンバーを集める"フリ"がしっかりあるのに、この映画はそこをサクッと済ましてどうして集まったのかも説明不足で肩すかしをくらったような感じ。

その後も自分達の不甲斐なさを棚に上げて理不尽に暴力ふるったり、下手だった演奏が練習シーンもたいしてないのにいきなり上手くなったり、中途半端に過去の話入れてきたり、主人公の彼氏は製作者側の都合のみで意味不明な人にされたりでキャラクターへの親しみが全く湧かない。一体彼らのどこかパンクなのか。ボーカルはよくまぁあんなにされて普通にやってきて普通に接していられるなぁ…ってのが気になり話もあんまり入ってこない。
また佐藤浩市以外の過剰なまでのコテコテなコミカルテイストな演技や演出も好きになれなかった。コミカルな雰囲気にしたくても他にやり用があったのでは…。会社で歯ブラシ頭に巻きつけてる人います?^^;過剰すぎて観ていて痛い。初っ端の宮崎あおいのあの寄り目からのやたら物にぶつかる謎ウォーキングで嫌な予感はしたけど…。
ただその辺のコミカル度合いは好みなのかなとは思います。
あとエンディングはパンク映画なのだからパンクで良かったのでは?と思いました。

面白くなりそうなキャラ構想にいい役者さんも揃っていただけに脚本、演出共に宮藤官九郎さんにとにかくガッカリした作品。
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