映像が綺麗！
とんでもJAPANな映画ではなくちゃんとリアルな東京を美しく映してくれている。
東京（ていうか新宿近辺）のネオンも見慣れているはずなのに音楽や映画の雰囲気でキラキラしつつもどこか哀愁を帯びているような、いつもとは違うアーティスティックな東京に感慨を持った。
新宿と渋谷と京都のPVとして素晴らしいと思う。
でも演出上仕方のないことかもしれないけど、外国人から見た日本の表現がやたらオーバー。ビル・マーレーのデカイ外国人あるあるみたいなのもあるんだけど、調べたら自分とそこまで身長に差があるわけでもない…。それであそこまで誇張された演出は全く笑えずイラっとしただけだった 笑
そういったコメディ的な要素が全く笑えなかったのはやっぱり辛い。戦時中、戦後の欧米の日本に対する風刺画のような。
ただ欧米人に対する皮肉というのも多く見られて、例えば食べる前に割り箸をこする、寿司屋でのマナーが悪い、ホテルの部屋が汚い等。日本人である自分にはそっちは結構クスリときたから感覚としては同じなのかもしれない。
ストーリーは淡々としていてまさに雰囲気映画。
同じ境遇の2人が同じ周波数のようなものを感じ、東京という2人にとって未知の雑踏に足を踏み入れていくのはなんだか胸が高鳴った。特に起伏もない話だけど、東京というエキゾチックな街が彼らのストーリーを装飾し独特な世界観を生んでいる。
調べたらどうやら海外では日本語に字幕がなく疎外感を感じやすい演出になってるらしい。その辺りも外国人向けかな。
なんというか…モヤモヤが残って日本人としてどう接したらいいのかよく分からない。そんな映画。
でもやっぱPVとしては素晴らしい。
うん、PVだ 笑
