キキ

シカゴのキキのレビュー・感想・評価

シカゴ(2002年製作の映画)
3.5
ミュージカル映画が苦手な人でも割と楽に観ることができるかもしれない。というのもこの映画は急に踊って歌い出すわけではなく、序盤は本筋のストーリー画面とミュージカル画面が同時並行する演出なので、普段あまりミュージカル映画を観ない自分でもすんなり入り込めることが出来た。

ダンスや歌はとても素晴らしく、特にキャサリン・ゼタ・ジョーンズは圧巻。彼女の最初の舞台シーンでいきなり一気に惹きつけられる。彼女は人気踊り子という役柄で、レネー・ゼルウィガーは彼女に憧れるも芽が出ない売れない踊り子という役。もちろんレネー・ゼルウィガーの歌も素晴らしいんだけど、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの表現力に比べるとやはり格下感は否めない。なのでこの役柄にこのキャスティングはしっかり説得力がありドンピシャだと思う。

狂乱の20年代と呼ばれるくらいハチャメチャな時代が舞台だけど、そんなハチャメチャでとにかくカオスな雰囲気がしっかり伝わってきた。
だけどストーリーを考えると少し盛り上がりに欠ける気がする。ミュージカルシーンは素晴らしいのだけど、物語にあんまり起伏がないので淡々としているような印象を受けてしまった。
でもこの映画に関してはあんまりストーリーは重要ではないのかもしれない。
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