一つの映画作品として、群を抜いてめちゃくちゃ面白いとまでは言わないが、『ゆるキャン△』の続編として、流れを汲めば非常に良い作品だった。正直、大きな出来事が起こって、目を釘付けにさせる要素はあまりないのだが、眼前に映る、いつも通りの日常に安堵できる内容だった。
それにしても、非日常を魅せる作品というのは、文字通り新鮮な要素が多いので興味が湧きやすい。だが、今作のような日常を魅せる作品が評価されているのは凄いことだと思う。劇場版だからといって、原作からかけ離れた線を攻めるのではなく、あくまでも流れに沿った正攻法で攻めているところに、個人的に好感が持てた。是非、原作やアニメを見ていた人には今作を勧めたい。
（内訳）
面白さ 3.8
学び 3.4
構造 3.8
