映画は忙しい現代人に優しい芸術

コーダ あいのうたの映画は忙しい現代人に優しい芸術のネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

何度見ても良い作品で、泣けてちょっと幸せになれる作品なのだが……

本当に水を差すようで申し訳ないんだがが……クソA型日本的前ならえ精神家族に育てられてきたおかげなのか、せいなのか、生まれた時から娘に全ベッドなのは親としてどうなの?

いや勿論、聴覚障害があり、魚も安値でしか買われず、貧困層なのも分かる。
父も家族思いだが、漁しかなく、しっかり者のルビーに知らず知らずに頼っていってしまいあの現状なのも分かる。

だがしかし、はなからルビーに全ベッド家族というのがどうもモヤモヤしてしまったし、結果解放に向かうのだが……んー。

ただ、そのせいかおかげか、家族の成長も大きく感じれる作品でもあり、ヤングケアラーや貧困といった問題も、プラカードを掲げてる作品でないにしろ、大きく伝わる作品でありました。

またルビーが本当に家族思いで、真っ当で優しい人間過ぎて、どうやったらこんな子供に育つのと思うくらい……
いやだから、この親でこの娘育つのか…?
マジ…?仲良しファミリーだが、ちょっと本当に…そうなの?と疑わざる得ない程にルビーが昔から大人過ぎる。そこもまたラストの感動にまで乗っかってくる。


で、もって、最高の友人。
男はルビーが大学に行ったら別れるくらいのレベルの男だが、素直素朴でおぼっちゃん。

ただ本当に水を差しまくるクソ鬱陶しい感想だが、棚ぼた話が嫌いだぁぁぁぉぁぁ!
実話?ならまだよい
作り話で、才能あるから大学受けちゃいななんて……あるわけねぇぇぇーーー!

「才能がある」は呪いの言葉だ
そう、私は手を伸ばしてもない奴に急にくる、誰かのほどこしや、差し伸べられる手がめちゃんこ嫌いなんだ

ルビーはそりゃ、男目当てで、ちょっと好きな歌を始めてるという一歩は踏んだが……そっから急になんで才能あるね、大学受けちゃいな?なんてなるねん。本当に凄い才能だったんだろうね
いやー天才を貧乏に埋もれさせちゃいかんよ世の中、さぁ手を差し伸べていこう未来ある若者の為に、奨学金あるよあるよー

奨学金って…海外は知らんけど日本では借金やからね。よっぽどの才能のある方以外は本当に地獄の借金ですからね。

と、そういう点を全部取っ払える程、最高!とはならず……とても良い話でとても良く出来ていて、実話じゃないにしろ「エール!」のリメイクで、実際に参考にした人もいるらしいので、本当にいい映画でしたが


色々取っ払い好みで言うと3くらいの映画です。ただよく出来てる。

無音や、父の為に歌うところや、先生に歌ってる時の感情表現や、ラストの試験会場など

本当に手話である事、家族とはこうあって欲しいという思いなど、とてもよく出来てるが全然好きじゃない!

こんなのは本当に本当に綺麗事に感じる
なんでや、どうしてや、こんな映画を満面の笑みと透き通る涙で大好きって言える心が欲しい

マジでなんでや

あと、エール!は役者だが、コーダは本物のろう者役者らしい