不慣れなタブレットでちゃんと見れるのだろうかと不安だったが、最初の映画がこの作品で良かったと思う。
家族の中で1人だけ聴者(聴覚の健常者)であるルビーの葛藤や歌うことに対する前向きな生き方には惹かれるものがあり、ストーリーの展開に無駄がなく一般的に評価が高いのは理解できた。
しかし周りから涙が出るほど感動するというほどではなかった。厳しい物言いになってしまうが、どこか聾(ろう)者を食い物にして御涙頂戴を押し付けている印象もあり、彼女が自立して旅立つドラマとしての描き方はアメリカ特有の『個人主義』と残された家族に根深い差別の問題を卑しく謳歌している感じもしてしまった。(あまりヤングケアラーという描き方をしている感じはしなかった。)
この映画は年代や立場(この言葉は好きではないが)によって、鑑賞後の評価に違いがあるのではないかと思う。