ASUKA

コーダ あいのうたのASUKAのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

けっこうな笑い声をあげちゃう方々の近くの席で、ついてないなぁと思いながらの前半。
ヤングケアラである主人公ルビーの境遇に出口が見えず辛かった。

🥄

誰もが思春期に経験する親の疎ましさの非ではなく、想像し得ない苦労と他人からの視線。
生活全般の面倒を見てるわけじゃないとしても、大学進学を諦めたり両親の性の色々におそらく幼い頃からさらされていたのだろうと思われる点は、いくら本人が平気でも、ハートフルに描いても、キツいです。

家族みんな愛情深く仲良く、同じCODAであり本人も聾唖であるお兄ちゃんの理解があって、観ている側はなんとか救われます。
私はこのお兄ちゃんの「家族の犠牲になるな」シーンでお兄ちゃんに感情移入して泣けた…
それからあくまでCODAであることを抜きにして指導にあたってくれた先生、フラットな友人の存在が、映画に公平性を持たせてるというかバランスになっていてリアルです。
理解と無理解の間でみんな生きているからね。

道具でしかない会話や音が、歌となると心情に触れるヒーリングとなることを感じ取ったお父さんが周りを見渡すあのサイレントのシーンで、私もハッとした。
もしかして前半笑い声あげてた方たちは・・


ちなみに同じ日に観たもう一つの音楽映画がない寄りのないだったので、まだこちらを後に観て良かったーまだね
それくらいヤングケエラ問題がきつい。
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