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ボーはおそれているのdirのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
5.0
母の愛は神の愛に等しく、どんな不幸が訪れてもボーはその愛を絶やさないでいられるか。理不尽さには理由があってボーが何をしたのか想像する。ボーはユダヤ文化圏において禁忌とされてる行動をかなりしているらしいけど、ユダヤ文化に親しくないとまだまだ分からない。
母はサタンのように試練を与えて、ボーが母、神を信じ続けられるかどうか試しているような気がした。

ボーはおそれ、良い子でいることを努めるあまり、何も見ていないし、何もしないし、関わらないでいようとする。「それは許されてないんだ」と言って考えることを放棄する。思考を止めて抗わなかったボーは、自分の無実を主張するけど誰にも受け入れられない。冒険しないことも断罪されてしまう怖い世界。
パーソナリティ障害を思い出した。
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