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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIEのえくりぷすのレビュー・感想・評価

3.0
松本潤が弁護士を演じる連続ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』の映画版。実際にあった「名張毒ぶどう酒事件」をモデルにしたと思われる事件が描かれる。

天華村ワイナリーで開かれたお祭り「天華一葡萄会」でふるまわれたワインに毒物が混入しており4人が死亡した。容疑者とされた山本貴信は死刑判決が出たものの刑が執行される前に獄中死した。弁護士の深山(松本潤)はこの事件が冤罪である可能性を検証する。

深山が寒いダジャレを言ったり、出演者がリアルではない過剰な演技をするのが特徴のドラマだった。

映画でもその雰囲気は受け継がれているものの、4人が亡くなった事件の関係者にいいかげんな態度で接する深山は笑えない。しかも実際にあった冤罪(かもしれない)事件をモデルにしているので事件の深刻さといい加減な雰囲気が全く噛み合っていない。

真相はチェスタトンのいう「見えない人」でありミステリー的にも十分に意外性と説得力のあるものであったが、わかりやすい証拠が事件発生時に記録された映像や写真で残っており警察が捜査で簡単に真相に到達しそうな気がする。
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