ドラッグを売買する闇サイト「シルク・ロード」の創設者と、それを追うアメリカ麻薬取締局(DEA)捜査官の話。
俺、この作品の内容を
「史上最大のエロサイト」
と勘違いして劇場に駆け込んだことは内緒。
それはさておき、実話としては「こんな事件あったんだー」と、感心する部分があるものの、サスペンスとしてはイマイチ。
「違法ドラッグのアマゾン」
を作る野望に燃えた若者ウルブリヒトは、「シルク・ロード」を創設、瞬く間に数十万人の利用者を獲得する。
ウルブリヒト、「国家に縛られない経済を作りたい」「街頭で購入するより安全なドラッグの入手ルートを提供したい」といった、若干中二病な思想に基づいて、サイトをいとも簡単に構築。
「ビットコインとTOR(匿名化技術)を使えばいいんだ!」
って、そんな簡単に作れるもんなんだなー、と驚嘆。
俺、パソコンの先生ともてはやされ、バイト先の可愛い子が彼氏と同棲しているマンションにMACのOS再インストールをしに行かされてばかりだったので、少し悲しくなった。一念発起してサイト作ってれば、リア充に利用されるだけの人生じゃなかったのに……。
このウルブリヒトを追いかけるのが、中年一匹狼捜査官のボーデン。
娘の奨学金ローンを抱えた、パソコンの知識皆無のオッサン、ボーデンは、持ち前の乱暴さと度胸でウルブレヒトの裏をついてくる。
……みたいな展開があるかと思いきや、ボーデン捜査官の捜査は、正直言って、二丁目住人のアナルのようにガバガバ。
パソコン使えなかったボーデン捜査官、気付いたら黒人プッシャーの教えでサクサク「シルク・ロード」にアクセスできるようになってて、すんなり、ウルブリヒトとメル友に。
ウルブリヒト、FBIやDEAから狙われてるのに、見知らぬ男とメル友になる、って、脇が甘すぎやろ……。
俺もネカマに釣られてウェブマネーを買わされてばかりだったので、その時の頃を思い出して、少し悲しくなった。
俺の話はさておき。
ボーデン捜査官、ネットの知識を活用したのはこの時くらいで、それ以降は、結局No.2のデブを拷問したり、FBIの情報を物理的に盗み見たりして捜査を続行。正直、俺が勝手に期待してた「天才犯罪者と地道な捜査官の知恵比べ」みたいな展開は皆無。
ボーデン捜査官、殴ったり盗んだりばかりで、こんなんやったら、ゴリラが捜査したほうがマシやろ……。
ちょっとネタバレになるが、ボーデン捜査官、人間のクズみたいな行動を取ってるわりに、映画の中では「家族思いのいいヤツ」みたいに描写されててどーなん? って気もしたなぁ。実話なので苦肉の策なんだろうけど。
結局、観終わってモヤってしまう作品でした。
ところで冒頭の話に戻るが、こんなに簡単に史上最大の闇サイトが作れるのなら、俺も
「TENGA専用のメルカリ」
「モザイクなしのDMM.com」
「中古パンティ流通のebay」
くらいなら構築できそうだという気がしてくる。
というわけで、明日からしばらく中断してた、ファミリーベーシックの勉強を、ちょっくら頑張ってみたいと考えてます!
(おしまい)