ぐら

漁港の肉子ちゃんのぐらのレビュー・感想・評価

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)
2.9
前情報ポスターのみでの鑑賞

食べ物がすごく美味しそう
はじめのお肉を切ってことが進んでいくアニメーションよかった

でも思っていたより重くてリアルで重かった。
少ししんどくなった。
自分がもし、キクリンの年齢だったら、立場だったら、どう思うだろうか。
今の自分の年齢で、大人たち側の立場も理解した上でも、キクリンの立場に自分が立ったとしたら、あんなに大人の対応できるだろうか。
女子たちの事情、子供たちの事情、あぁー、なんかそういうのあったなぁ。今から考えても、未だに“あの頃”の正解ってわからないなぁ、と思いながら画面から目を背けそうになった。

こんなにも色々あるのに、やっていけているのは顔がいいからかなぁとかアニメの中の小学生のことをリアルに考えてしまった。
結局なにも結論に至らない、その世界の中の時間が続いていくタイプの映画だったけど(自分の好みのセオリー通りのはずなのに)、なぜかすっきりできないし、どういう感情で見終わったらいいのかわからなくなってしまった。

肉子ちゃんの根からの明るさがこの作品の救いになるはずなのに、理由のない明るさと人に騙されやすいアホさに少しイラっとしてしまう。
悪い人じゃないし良い人なのに、そんな良い人に対してイラついてしまう自分にも少し嫌な気持ちになってしまう。
最後の最後まで肉子ちゃんのキャラが自分の中で受け入れられない部分があったのもあり、キクリンに同情するばかりで、さらにもやもやした。
他の人たちのコメントを読んでいて、「街の人や関わってきた男たち、キクリンの母までも、肉子ちゃんをどこかで下に見ているところが引っかかる」というのがあって、そういうことかと納得した。

なんで評価されているのかあんまりわからない。
この絶妙なリアリティとアニメのギャグとポップの構成がいいのだろうか。
どうしてもキクリンの立場で考えてしまって、生みの親の話とかしっくりこないリアリティにもやもやが残ってしまった。


なんで観たいリストに入れてたのか忘れてしまったけど、ほんとにどこ観たら良いんだっけってなった
ぐら

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