J||‘▿‘||レ <♪エンダァァァァァ~
という「ボディガード」のテーマでお馴染み、ホイットニー・ヒューストンの伝記映画。
「エンダー タイタニック」
で検索してしまう、音楽偏差値の低い俺にはちょっと敷居高かったかな。
母親がプロ歌手のシシー・ヒューストンで、いとこにディオンヌ・ワーウィック、アレサ・フランクリンが名付け親(※これは違うという説あり)というサラブレッド家系に生まれ育ったホイットニー。家庭を顧みない高圧的な父親、同性の恋人との恋愛、大物歌手ボビー・ブラウンとの結婚、出産などを経て、次第にドラッグに溺れていき、若くしてこの世を去った彼女の一生を追う。
ま、「ボヘミアン・ラプソディ」をホイットニー・ヒューストンでやったような感じでだいたい合ってる。
実際のホイットニー・ヒューストンの歌声をかなり使ってるという歌唱シーンは、当たり前だが凄い迫力。これだけでも★5。口を大きく開けて高音を轟かせるホイットニー。劇場で見てたら、ホイットニーが「アバター」のクジラに見えてきて、口に吸い込まれてしまいそう。
ただ、物語としては弱いというか、「なんで?」って疑問が結構残ってしまった。
・なんでそんなにボビー・ブラウンに惚れてんの? 浮気して逆ギレする、篠田麻里子ばりのクズやん!
・スーパーボウルの歌唱シーン、「ありのままで歌いたい」つって、ドレスを断ってジャージで歌ってるけど、それ以外のシーン全部美川憲一みたいなドレス着まくってるよね? なんでここだけジャージなん? ホントは遅刻して来たんじゃないの?
・普通のショートヘアの方が可愛いのに、なんでたびたび、パパイヤ鈴木みたいな髪型になってんの?
こういった疑問の答えは自明の理かもしれないが、「エンダァ~」しか知らない俺にとっては、もう少し背景を説明してほしかった。
「エンダァ~」は流石に中盤でガッツリ出てくるが、やっぱり自分としては「エンダァ〜」のインパクトが大きいので、個人的には前半・中盤・後半で三回くらい「エンダァ~」があっても良かった。
音楽面でプロデューサーとしてホイットニーを支えたクライヴ・デイヴィスが、スタンリー・トゥッチが演じてることもあって、いいお爺ちゃん過ぎてズルいほど良いやつ。
「僕はアーティストのプライベートには立ち入らないんだ」
の伏線が回収されるところは一番の泣き所だったが、ここも
「僕は最後までキミのボディーガードだよ」
くらい言って、「エンダァ~」が流れてほしかったぜ。
冒頭にも書いたが、「ボヘミアン・ラプソディ」の脚本家が手掛けてるだけあって、全体の流れとか、「素敵なサムバディ」のPVをそのままやるとことか、最後を時系列無視してライブで終わるとことか、共通点が多い。
ただ、(ちょっとネタバレになるけど)、最後のライブ、
「すごく難易度の高い3曲をメドレーで歌ってよ」
「ええっ、できません!」
「キミなら出来る」
って感じで、これを歌いきれるか?みたいなのが盛り上げになるのね。ただ、正直、俺みたいな小学校の演奏会でトライアングルしか担当してこなかった音痴にとって、正直、「この曲の難易度が高い」って全く分からなくて、この場面の凄さが全く伝わってこなかった。
あんなんだったら
「『エンダァ~~~』を10分続けてよ」
「ええっ、できません!」
「キミなら出来る」
「♪エンダァァァアァァァ~~(10分)イヤーァァァ」
って歌って、この作品のポスターみたいなタイタニックのポーズで決めてくれたほうが、よっぽど俺にも分かりやすかったんだけどなぁ。
J||‘^´||レ <♪エンダァァァァァ~
; ̄ロ ̄)!!
(と、怒ったホイットニーの口に、俺が吸い込まれておしまい)