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竜とそばかすの姫のモネのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
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【ベンチマーク映画】

少し前には、現代日本に季語の概念があるとすれば「火垂るの墓」が夏の季語になるのではないか、というほどに、毎年夏休みの金曜ロードショーで放送されていました。
近年ではそのポジションとして、初期の細田守監督の作品が放送されるようになったなという印象があります。
この映画はそんな初期の細田作品の、エンタメとして受けた要素を分析、抽出して作られた映画の様な印象を受けました。

例えば舞台設定はサマーウォーズだし、男女3人の関係性は時をかける少女、という作品で特に象徴的だったもの。
そこに物語の軸として美女と野獣を据えて、様々な要素を肉付けして作り上げた作品といった感じ。

正直物語の筋があまり通っておらず、脚本については色々と思うところはあるのですが、初期作品がよくベンチマークされているが故に、最近の細田作品の中では最もエンタメ性が高く観やすい映画だと思いました。
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