モネ

運命じゃない人のモネのレビュー・感想・評価

運命じゃない人(2004年製作の映画)
-
【男の情けなさ、女の強かさ】

男に振られると、女はナンパされやすくなる。
恋愛においてよく言われる格言らしいです。この作品はまさにそんな始まり方でした。そして弱った女性は問題事を引き寄せやすいんだなあ、と感じたり。

評価が高く、ずっと気になっていた作品でした。少し時間ができたためAmazonプライムで鑑賞。
とにかく脚本の出来がよく、テンポ良く見られる面白い作品でした。俳優の知名度や名演技で魅せる作品というよりも、ストーリーの仕掛けの面白さを楽しむ様な作品です。

自立して生きていく事を決心した女性2人が、あまりにも対比的な方法で自立を選ぶ姿が印象的。自分1人でなんとかしようとする女と、とにかく男に寄生しては捨てて…を繰り返していく女。この対比は中々リアルだなあと思ったり。

少ない登場人物の内面や事情を、多角度で描いていく事で物語が立体的に絡み合う面白さ。主人公以外の人物のクセの強さも相まって、ドロドロしているはずの状況がサラッと描かれているのが面白い。
また、タイトルも非常に秀逸だと感じました。
ラストは少し希望が持てそうな終わり方で好印象。とにかく100分以内というコンパクトさが何より魅力的です!
(最近の映画は長すぎる…!)
モネ

モネ