むらむら

TUBE チューブ 死の脱出のむらむらのレビュー・感想・評価

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)
5.0
謎のチューブに閉じ込められた女性が、必死で脱出するフランスのスリラー。

俺の人生で観た映画の中で、もっとも「ほふく前進」をしている時間が長かった作品。

おそらく、これほどほふく前進で勝負できるのは、この作品の主人公か、スネークだけ。

愛する子供を失い、自殺に失敗して道端で呆然としていた主人公は、見知らぬ男の車に同乗。気付いたら、チューブの中に閉じ込められていた……ってのがイントロ。

とにかく、この細長ーいチューブの主人公に対する殺意が強烈。

火責め、水責め、毒責めに吊り天井落下……などなど、「絶対殺すマン」なチューブ。こんなに強烈な殺意があるんだったら、綺麗なフランス人女性じゃなくて、電車のシートに寝転んでタバコ吸う馬鹿な日本人でもブチ込んでやりたいところ。俺は観ませんが。

そんなチューブの激烈な攻めに対し、強靭な体力と精神力と知力で「絶対死なないマン」と化して脱出を目論む主人公。

主人公が相撲取りだったら即座に脱出を諦めて、映画が1分くらいで終わるところだが、きっちり90分、飽きさせずに見せる。この手の名作「CUBE」みたく制作費はかかってなさそうだけど、思ったより仕掛けや展開のバリュエーションが多くて楽しめた。ストーリーもきっちり展開してて、B級だけどレンタル屋の片隅で店員がイチオシしそうな作品になりそう。

ネタバレ回避したら感想短くなったので、以下、余談で、俺の好きな「メタルギアソリッド」シリーズのキャラベスト3を挙げておきます。(別に読まなくて良いです)

1.サイコマンティス(MGS/MGS4)

人の心を読むという設定で、PS2の他のセーブデータを読み出して、プレイヤーに提示するサイキック野郎。
戦闘中に「ときメモが好きなようだな」とゲームキャラクターに指摘された苦い思い出。

2.ジ・エンド(MGS3)

老齢の狙撃兵という設定で、ホントにPS2を数日間放置しておくと寿命が来て死ぬという設定がアツかった。

3.雷電(MGS2)

それまでオッサン(スネーク)を主人公にしていたシリーズに、ファイナルファンタジーから出てきたみたいなイケメン金髪・雷電が主人公となったことで非難殺到。しかも全裸で行動(たくみにቻンቻンは隠れている)、ヅラ疑惑、寝取られ疑惑など、アゲンストな情報ばかりでファンからは人気ない……が俺は好き。

ちなみに俺は小島監督の作品だと「人外魔境での佐川男子」ゲームこと「デス・ストランディング」も大好きで、100時間以上遊んだ(※うち半分はムービーシーンでしたが)。

国道やジップラインを整備、ミュールを暴走車で轢きまくってたの楽しかった。一番好きなキャラはもちろんマッツ・ミケルセン演じるクリフ。

なんか半分くらい余談だったが、この映画、ダンボール迷路に迷い込む「キラーメイズ」( https://filmarks.com/movies/75304/reviews/94146046 )と共に、メタルギアソリッド好きには必見の★5作品だと思いました。

(`●ω・´) <おしまい
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