漫画家アシスタントの山城圭吾（菅田将暉）は善人ゆえに悪人が描けずデビューできずにいた。そんなとき船越一家四人殺人事件の第一発見者となり犯人（Fukase）を目撃する。犯人をモデルにした殺人鬼ダガーが登場する漫画『34』を描くと連載され大ヒットになる。しかし今度は『34』に描かれた殺人事件とそっくりな原一家四人殺害事件が起きる。
現実と漫画が交錯するサスペンス。現実の事件をモデルに漫画を描いていたはずが、いつのまにか漫画をもとに事件が起き、やがて犯人の魔の手が漫画家本人に迫る。
SEKAI NO OWARIのFukaseが殺人鬼役を怪演している。本作が俳優デビューとは思えない見事な演技だった。
フィクションとしては面白いストーリーだが、実際には漫画を模倣した殺人事件が起こった時点で漫画の連載はストップする気がする。だが、怖い話なので多少リアリティに欠けるところがあったほうが、フィクションとして割り切って楽しめるのかもしれない。
