高画質4Kマスタリングされた90年代の名作を映画館で鑑賞。フイルムはかなり綺麗に補正をされていて、音質も素晴らしかった。(ハワード・ショアは好きな音楽家)
車に性的なフェティシズムを感じるのは異常性愛のひとつであり、独りで車の中に居るだけで性的興奮を感じる人間もいるらしいけど、これは性対象が異性ではなく、無機物の車になっているが、これは心理的に「錯覚」を起こしている状態である。この映画はさらに被虐(加虐)的な面もみられるので特殊な部類に入るとは思う。
車内における男女の営みなんだけど(男×男、女×女も)色々な形を求めているのは分かるが、もう少し品良く撮って欲しかったなという感じ。個人的には色モノ系を好んでいるが、なんか過激さばかり求めている意図がみえてしまい引いてしまった。[今回のレビューだと轢(ひ)いてしまうかな笑]
キャスト陣ではホリー・ハンターだけ抜きん出た演技力を見せつけられた。廊下でのすれ違いざまに何かを含んだ表情を見せて、男(ジェームズ)を手玉に取りながらも、やることは意味不明で実際の頭の中身はカラッポ。
女優が白痴の女を演じるのであれば、このような演技が手本である。
[Stranger 9:15〜]