モネ

ドライブ・マイ・カーのモネのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

【ワーニャ伯父さん】

原作を知らないまま、話題作という事で劇場にて鑑賞。表題になっている村上春樹氏の作品よりも、ワーニャ伯父さんの方がベースになっている様な気がしました。

劇中劇の内容と、現実がリンクしていく脚本の妙はドラマ「タイガー&ドラゴン」を思い出す。この作品の1番の見どころは多分この仕掛けの面白さなんじゃないかと思う。

作品のテーマとしては「弱さと向き合えない男が、己の弱さと向き合う」「不満を飲み込んでしまう人間がそれを後悔する」と言ったような感じでしょうか。この作品は結構男女で感想が分かれそうです。(最も、多くの村上春樹作品がそうであるように)
子の喪失から妻の不貞の間にあったであろう夫婦の軋轢を描かない為、一方的に主人公が被害者の様でしたが、この間によって物語の見方が変わりそうだなと思ったり。

主演の西島さんの抑えた芝居は言うまでも無く名演技でしたが、個人的には岡田将生さんの芝居がかなりの怪演で印象に残りました。
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