昭和の夫婦がどハマり役な高橋一生と蒼井優
キャスティングと演技力に相当救われてる作品かなと。
そもそもNHKのドラマ用に作成されたという事だから、予算もTV枠に抑えられている為か、全体的にギュっとしてる。
ポジティブに捉えると、舞台芝居のような雰囲気。
台詞回しにしてもセットにしても、恰も舞台を観ているような感覚になる点は、マイナスと言うよりはプラス要素に転じている。
一にも二にも、蒼井優が優勝。
昭和初期の、清楚でありつつも強くそして愛に貪欲な女性を完璧に演じきっている。
まさしく劇中の彼女のセリフの通り
“お見事!”
タイトルからしてミステリやサスペンス系を主軸にしたスパイの物語かな?とイメージしながら観てみたが、結果的には真実の愛を国家機密や戦争を絡めて描いたラブストーリーだった。
騙し騙されのシーケンスは、あくまでも夫婦間の中での“真実の愛”を纏った演出のような作り込み。
考察し甲斐の有る場面が多岐に渡って繊細に描かれているので、何度も鑑賞し直したくなるような作品の一つかも知れない。
推しの三大女優のうちのひとり
蒼井優の美しさとしおらしさを堪能する前半から中盤、そして真実を知ってからの力強さや鋭い眼差しに垣間見える魔性性が、なんとも言えず堪らなく惹きつけられる。
やっぱりこの女優さんは素晴らしい!
因みに私の推し三大女優さんとは
蒼井優、安藤サクラ、松たか子です。