容赦なく絶望感に苛まれる韓流映画の中でも一、二を争うであろう胸糞作品。
ベースは実際に起きた連続殺人だと言うのもダブルでショッキング。
果たして何処から何処までがリアルベースなのか、、、深掘りするのも嫌になる事件だ。
連続殺人鬼で超絶サイコパスの胸糞犯人は早々に捕まるっていう驚きの展開。
そこからがこの映画の果てしない“追跡”劇の真髄。
韓国映画ど定番の無能な警察や社会への問題提起を絡ませながら進んでいく展開、その脚本力は見応え充分!
元警官のデリヘル元締めが、女性を単なる商品としか考えてないオープニングから既に胸糞丸出しだが、女性の行方がわからなくなり、誰が商品を売ったんだ!?と躍起になって探し始めた矢先に、ひょんな事であっさり怪しい人物と遭遇。
この不意をつくような早々展開が余計に苛立たしさを助長させている容赦のなさが、監督の意地悪さと言うか鬼畜さが伝わってくる。
常に警察は無能
コレはもう韓流ノワールでは定番。
実際にはここまででは無いのだろうが、恐らくある程度の因果としての定番演出なのだろう。
元締めがチェイスする殺人鬼
警察がチェイスする容疑者
サイコパスがチェイスするデリヘル嬢
実際に対峙している人物同士なのに、とにかくひたすらに続く追跡劇が妙なジレンマとなり、正しい表現かは別として斬新な追跡劇となっている点が、この映画の見どころ。
徹底的に救われない展開
一瞬の光さえも秒で絶望へと突き落とされる。
軽い気持ちで観ないほうが良い映画の一つ。