“ドーラ・ミラージュ”の史実版!
全くのノーマーク。
と言うか、全然知らなかった作品。
アマプラのおすすめに上がるも、所謂B級映画??って程度でスルーしていた自分を懲らしめたい、、、そしてヴィオラ・デイヴィスさん、ごめんなさい。
予想以上に面白いじゃんか〜コレ。
こう言うのとっても好き!!!
これがオスカー候補にもならんって、未だ過去の黒人軽視って残ってるん?映画芸術アカデミーさんよ!
(ゴールデングローブ賞はノミネート?)
正直、観る前はアマゾネス的女流戦士達がバッタバッタと敵を倒していくだけの痛快バトルアクションムービーと浅〜い身構えでいた訳で、、、(・_・;
実際、開幕早々諸々の民族対立のなんちゃらかんちゃらはサクっとテロップ説明されちゃうし、直ぐさまオープニングシーケンスに於いて壮絶なバトルアクションが繰り広げられるので、
「あ〜、やっぱりそっち系の映画か〜」
となる。
がしかし!!!!
話が進むにつれ、アクションよりもストーリーに引き込まれる引き込まれる!
絶妙なBGMとして流れてくるポリフォニックコーラスやアフリカンサウンドもその世界観への誘いとなって、映画として脚色されたヒューマンドラマパート部分が個人的にかなり好印象。
※実際にはこの民族、結構野蛮っぽいっていう記述を目にしたものの、そこはエンタメ映画としての昇華という事でプラスアレンジ。
【ブラックパンサー】に出てくる例の女親衛隊をより掘り下げたような映画で、キャスティングされている黒人女優さん達の覇気や狂気すら覚える身体を張った演技は相当な説得力と見応え!!!
ところどころ、強引な伏線シーンも気にならなくはないが、“血”を絡めた一連のストーリーを引き立てるには許せる範囲かなと。
お決まりの“白人”への報復が、もう少し容赦なく懲らしめて貰いたかったなぁと言う個人的欲求は置いといてw
主軸となる“アゴジ”の抱える心の傷と身体の傷の深さに感動する物語は、130分超えの長尺も納得。
実在した“アゴジ”と言う女戦士とダホメ王国のリアルな暗黒話は置いといて、一つの史実ベースエンターテインメントととして観る事が、この作品をより楽しむ為の心構えかなぁと。
“血”を継承した続編が作れそうな終わり方も気になるなぁ。
音楽、衣装、踊り、戦闘
どれをとってもアーティスティックな作品で、それだけでも観る価値は有る。