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エイリアンVS. プレデターのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

エイリアンVS. プレデター(2004年製作の映画)
3.9




“クソ醜い化け物め!”







十何年ぶりかの再鑑賞♪




人気ブロックバスターモンパニ系二大巨頭映画の激アツコラボ!!
あくまでもスピンオフにもならない別枠でのコラボとして楽しむ事を前提としないとダメなやつ。

フェスでビッグアーティスト二人が遊び心でセッションしてみました〜♪的視点で観ると、コレは相当楽しめる一作。


ちゃんと、【エイリアン】だし、しっかり【プレデター】してるリスペクト感を捉えると、製作陣の熱い想いと製作過程における様々な葛藤や拘りや苦難を感じてしまう。


設定としてはプレデターが善で、エイリアンが悪になるが、どちら贔屓ということでは無く、しっかりお互いの“強さ”や“能力”、そして細かなディテールまで気遣って制作されている点が、本作のただならぬ熱意と見るべきかと。


両シリーズのプロットとの整合性を突っ込むのは野暮すぎるので、あくまでもお祭りテイストで本作の強引な設定を受け入れる事こそ、【エイリアン】VS【プレデター】の意味があるぞと、監督に訴えかけられているようなアレンジメント。



小林幸子とユーミンがコラボして
演歌とポップスのジャミンと両アーティストの唯一無二感を強引に一曲にしてみました♪

って言う映画なんよ、コレ。
(例える歌手が古っww)


だから
互いの良さを出し引きする点に“新感覚”が生まれる。


それが【AVP】だ!!!!



さらに良いのは
両シリーズの名シーンをしっかりパロってくれているところ。
プレデターと人間の共闘は【プレデター2】のラストだし、クライマックスのシーンなんて思いっきり【エイリアン】一作目のアレ。

こう言うワクワク演出こそ、オマージュ系映画の醍醐味であり、ファンもなんだかんだ喜ぶネタの一つと言えるんじゃないかな。



この映画を皮切りに、様々な人気キャラの対決モノ作品が出たと言う点でも、物凄く意味のある作品の一つと言えるのかもしれない。



小馬鹿にして観ると良い意味でめっちゃ裏切られてしまう傑作。
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