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あのこは貴族のヘイヘイのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.5
自分が生きている”当たり前”の中にある異物感の様な気まずさ。

お見合い会食の入り口にいた男性を自分のお見合い相手だと思って挨拶してしまった後の華子の表情には思わずキュッとしたし、この時点でこういう事を言いたい作品なのかなぁと感じました。

あとは、全編を通して、きっとこの人はこういう風に考えてるに違いないって思いながら観れた位に門脇麦さんの演技は、脚本の補助線になってた気がします。

“どこで生まれたって、最高って日もあれば泣きたくなる日もあるよ。でもその日に何があったか話せる人がいるだけで、とりあえずは大丈夫じゃない?旦那さんでも友達でも、そういう人って案外出会えないから。”







ラストシーン、華子は階段の中くらいから幸一郎を見上げているのも、華子の今の立ち位置を示唆するものなのかなぁと。
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