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ジャッキー・チェンの醒拳の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ジャッキー・チェンの醒拳(1983年製作の映画)
2.5
🐉 Jackie Chan-ISM Vol.019 🐉

ジャッキー・チェンの醒拳(2.5)

◆あらすじ◆
六合八卦拳を滅ぼすため、末世流の天鬼・地鬼がチン家を襲撃し、チン・サンドンは殺され、チン・ザンナムとチン・ザンバツはそれぞれ息子を連れて逃亡する。数年後、ザンナムの息子のロン(ジャッキー・チェン)は強いが喧嘩や儲け話に励み、ザンバツの息子のドン(ワイ・ティンチー)は怠け者で稽古をさぼる問題児だった。そんな中、末世流はチン家の生き残りを殺すため、捜し続けていた。

◆感想◆
ジャッキー・チェンの製作年の年齢:29歳

最初の末世流の襲撃後、ザンナム・ロン親子とザンバツ・ドン親子は二手に分かれて逃亡するため、その後のストーリーもそれぞれの親子の状況を分かれて交互に展開していきます。

ストーリー上は、父から六合八卦拳を教えられているはずのロンとドンですが、私の好きな稽古のシーンが一切無くて残念でした。ロンは喧嘩している分、強さはあるが、ドンは怠け者なので強さがあまり見えてこないキャラクターになっていました。その代わり、ドンは工作が得意で、動かず全自動で生活できるよう家を改造しており、無理に拳法する必要ない気がしました。

敵となる末世流の天鬼・地鬼ですが、六合八卦拳を目の敵にしてどこまでも追いかけてくるのですが、なぜそこまで追うのか理由が分からず、精神的におかしい感じがしました。闘いも二人がかりで繰り出す技が特徴的で面白かったです。

終盤、ロンとドンが末世流の天鬼・地鬼と対決するのですが、ドンは得意の工作で敵を罠にハメる戦い方は特徴が出ていて面白かったです。反面、ロンはなんと他の作品の格闘シーンを流用したものになっているので、残念としか言えないものでした。

ラストの格闘シーンがきちんと本作オリジナルで出来ていたら良い作品になったと思うのですが、今回観た作品としては可もなく不可もなくという感じになりました。

鑑賞日:2023年1月8日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ
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