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陰陽師 IIの福福吉吉のレビュー・感想・評価

陰陽師 II(2003年製作の映画)
2.5
◆あらすじ◆
平安時代、宮中の人々が次々と鬼に襲われる事件が発生し、源博雅(伊藤英明)は都の平穏を守るために安倍晴明(野村萬斎)のもとに訪れる。晴明は被害者が体の一部を喰われていることから、八卦にまつわる儀式が行われているのではないかと疑うのだが...。

◆感想◆
「陰陽師」(2001年)の続編になります。

安倍晴明と源博雅のコンビが活躍するシリーズ2作目となり、本作では朝廷が過去に滅ぼした一族の復讐に晴明たちが立ち向かうものとなっています。

晴明は平安京のお抱えの陰陽師に出世していますが、その性格は変わりなく、外聞などお構いなく飄々と暮らしており、その親友の博雅はそんな晴明にやきもきしながらもサポートを続けています。このコンビのユニークな雰囲気は本作でも健在です。

本作のキー・パーソンである藤原日美子(深田恭子)、須佐(市原隼人)そして幻角(中井貴一)はストーリー前半に渡って活躍するのですが、前者2名が時代の雰囲気に合致しておらず、妙に浮いているように感じました。

晴明の陰陽師のアクションは前作同様、少年漫画のようなカッコ良い動きになっており、観ていて楽しいです。

ストーリー後半になると、話がかなりスケールの大きなものになっており、突飛すぎて置いてけぼりにされました。スケールが大きいわりに数少ない登場人物たちで話が収まっているので、妙に窮屈な感じがしました。

面白い部分もあるのですが、全体として観ると可もなく不可もないレベルに留まった感じでした。

鑑賞日:2024年4月18日
鑑賞方法:CS 時代劇専門チャンネル
(録画日:2023年9月28日)
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