福福吉吉

300 スリーハンドレッド 帝国の進撃の福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
王・ダレイオスの率いるペルシア帝国軍に立ち向かったギリシャ・アテナイの戦士、テミストクレスはダレイオスを弓で射殺し、名を挙げる。しかし、王の座を引き継いだクセルクセスは海軍司令官のアルテミシアの指示のもと、ギリシャの殲滅に動き出した。スパルタのレオニダスが陸地でクセルクセスと激戦を重ねる中、テミストクレスはアルテミミア率いるペルシアの海軍との戦いに挑む。

◆感想◆
前作「300<スリーハンドレッド>」と同時期に行われたアテナイの戦士・テミストクレスとペルシア海軍の海戦を描いた作品となっています。

テミストクレス(サリバン・ステイプルトン)は頭脳的で冷戦沈着であり指揮官としてふさわしい人物だと感じた。テミストクレスはペルシア帝国の前王のダレイオスを倒したことで名を挙げますが、本人自身はそれを笠に着ることはなく、あくまで成り行きとしてあった結果だと捉えており、この点でも彼の事実を冷静に受け止める頭脳の持ち主として凄みを感じました。

本作の敵となるアルテミシア(エヴァ・グリーン)は過去にギリシャで家族を皆殺しにされたことからギリシャに深い復讐の念を持っており、冷酷で残忍な性格の持ち主として描かれており、男だらけの戦場で男たちを畏怖させる凄みを持った人物でした。海軍の指揮官として優れており、海戦での彼女の堂々とした姿は魅力的で恐ろしいものを感じました。

本作は前述のとおり、スパルタのレオニダスの奮戦を含めた期間に行われた海戦の様子を描いており、前作とは異なり、海戦ならではの戦いが繰り広げられ、映像として変化があって迫力のあるものになっていました。その一方、兵士たちの闘志を感じさせるような描写は少なく、戦いを一歩引いた視点で描いているように感じました。

ラストは盛り上がりがあって良かったと思います。

前作とは違う視点での物語ということもあって新鮮味があってなかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年4月23日
鑑賞方法:CS ザ・シネマ
(録画日:2023年8月5日)
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