カネコ

Swallow/スワロウのカネコのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
2.6
大企業の1人息子と結婚したハンター。豪邸で何不自由無く暮らすが孤独を感じて満たされない思いを募らせていく。
そんなある日ふと飲み込んでみたビー玉。
そこからハンターの異食症がエスカレートしていく。

簡単にいうとストレスで過食と自傷する人の話で全然乗れなかった。
映像は綺麗でお洒落なだけに残念。

最初にビー玉飲み込んだ後にまあ結果として出てくる訳で。ビー玉汚ないし洗ってコレクションしてたけどいくら綺麗なミラーのトレイに載せた所でねぇ。

更にハンターは妊娠してるのに画鋲とか電池とか飲み込んで行って全然お腹の赤ちゃんの事考えてないのも共感出来なかった。
何なら今作の登場人物全員がお腹の赤ちゃんの事を世継ぎくらいにしか思ってなくて本当に気にかけてる人がいないのも胸糞。

なんでこの2人結婚したのかなと思ってたらああこの2人身体の相性が良いのかと納得。変に身体の相性が良いと本質が見えづらくなるよね。
事後のピロートークの言葉なんて何の意味も無いよ。

異食症よりもむしろテーマとしては中絶に思えた。
ハンターの出生はレイプで妊娠した母が宗教上の理由から中絶しなかったという理由だったり、実父に会いに行って自分の存在を認めさせたり。
最終的にハンターが中絶を選ぶ所は中絶のプロパガンダのように思えた。
中絶に反対では無いけれど、それ以前にハンターが空虚過ぎてただ今作の監督の主張を言わされているだけに過ぎないキャラクターに思えて共感出来なかった。

ところで妊娠3ヶ月で薬で中絶出来る物なのか?
ハンターの体型がどう見ても6ヶ月は行ってそうなところもリアルさが無かった。

妊娠初期に胎盤を食べる内容のTVを見てたから最後胎盤食べるのかな?と思ってたらそこは食べないんだ?と拍子抜けした。
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