カネコ

エルヴィスのカネコのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.5
King Of Rock’N’Rollエルヴィス・プレスリーの人生を悪徳マネージャートム・パーカー大佐からの視点で描くバズ・ラーマン監督のスペクタクル映画🎥

“彼は禁断の果実の味だ”
“丸ごとかじりついてもいい🍎”

ド派手でキラキラなワーナーロゴからして気合い入ってる。幼少期の伝道集会で聖霊が降りてくるシーンと初レコーディング、そして初コンサートが同時にスプリットスクリーンで繰り広げられ情報量過多なのが楽しい。
ピンクのスーツに黒レースシャツのエルヴィスがカッコ良。この熱狂はパンツ投げ込みたくもなる👙

最初の掴みで派手なのかと思ったらどんどんエスカレートしてくる特盛り演出も個人的には好きだった。

エルヴィスと母の関係が親子というより恋人というか共依存のように見えたので母の死後パーカー大佐に傾倒していって時々反抗するものの抜け出せなくなるのが観ていてもどかしかった。
口八丁手八丁でエルヴィスを丸め込む段々大佐が某通訳に見えてくる。

劇中エルヴィスが自分の事を脚の無い鳥だと言っていた。脚が無いから地に落ちたら死んでしまうと。
そんな彼を抱き止めて休ませてくれていたのが母の存在でその代わりになる人はいなかったんだなと。
パーカー大佐はどうにかして地面につかないように追い立ててくるし、プリシラも元はファンの一人だからエルヴィスは羽ばたいている姿しか見せたくなかったのかもしれない。

白人のカントリー音楽と、黒人のリズム・アンド・ブルースのスタイルを融合させたエルヴィスは白人社会だった当時の保守層から凄まじい批判を受けながらもその音楽・ファッションは社会現象になり時代を作った。
出生をアメコミ風に表現してたけど正にアメリカンヒーローとして描かれるエルヴィス。

最後の方は打ち上げ花火の燃えかすみたいだったけどラストの本物のライブ映像に痺れた
エンディングまでギラギラで最高だった💎
本物のエルヴィスは竹内力に似てた。


【プリシラ予習②】
エルヴィスについてはlove me tender とcan’t help feeling in loveとグッチ裕三が物真似してたくらいしか知らず。
今作でざっくりと半生を知る事が出来てよかったし、プリシラ観る予定無かったらスルーしてたかも知れない今作がお気に入りになった。

今作観た後にWikipediaを観た中で面白いと思ったエピソード。
エルヴィスは晩年体調を崩し肥満化していったそうでその一因に”エルヴィスサンド”と呼ばれているピーナッツバターとバナナとベーコンをパンにはさんでバターで揚げ焼きにしたサンドイッチがあり、これを毎日のように食べていたらしい🥜🍌🥓
そりゃ太るわ🥪
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