くるしい、複雑な気持ちが絡み合ってる
毎日仲間がどんどん死んでいくし、でも生き延びるためには自分だけになっても嘘をつき続けないといけないし
自分を庇った同志は射殺されてしまうし
上官が悪いわけではないけど、そのシステムの中にいたら仲間ではないし、同志たち殺しをしている側の人だし。嘘の言葉から本当の信頼を得ることもまたくるしい。
でも上官はお兄さんに会いに行きたいだけだったし、そのために一生懸命勉強していたのに。一生懸命勉強したはずの言葉が伝わらない瞬間がすごく複雑な感情になってすごく、つらい。
実話に基づいているからこそ、”本当に存在した“登場人物たちの気持ちを考えてしまってつらくなる。
死んでいった仲間の名前で紡いだ嘘の言葉。彼らの名前を1人1人言っていく、自分が見捨てた仲間たちの名前。自分の罪の数を数えているようでくるしい。
エンドロールが終わった後、部屋の隅で三角座りでもしていたい気持ちだった。
時代もあるけど、室内の少ない光で照らされるライティングはすごくかっこいい。すき。