福福吉吉

シャレードの福福吉吉のレビュー・感想・評価

シャレード(1963年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
レジーナはバカンスから自宅へ帰ってきたところ、自宅に家財道具が一切なく、また、警察から夫のジェームズの死亡を告げられる。ジェームズのことをあまり知らないレジーナはアメリカ大使館でジェームズが戦時中、軍のお金を奪ったことを知らされる。レジーナはチャールズが奪ったお金について全く知らないが、怪しい三人組からレジーナに対してお金を渡すよう要求され、レジーナは困惑する。

◆感想◆
亡くなった夫が奪ったとされる軍のお金をめぐり、レジーナが誰を信じてよいか分からないまま、危険な目に晒されるストーリーとなっており、レジーナ以外の登場人物全てが謎に包まれていて、最後まで興味の尽きない作品となっていました。

主人公のレジーナ(オードリー・ヘプバーン)は夫のチャールズと裕福な暮らしをしている一方、夫の愛情の無さに嫌気がさして離婚を考えていました。しかし、バカンスから帰宅すると夫が亡くなっており、知らない事実にレジーナは追われることになってしまいます。しかし、結婚したにも関わらずレジーナが夫のことを知らなさ過ぎて、なぜ結婚したのだろうと思いました。

そして、本作のキー・パーソンであるピーター(ケーリー・グラント)はバカンスの出先でレジーナと知り合い、レジーナが帰宅後、レジーナを助けに現れます。ピーターの胡散臭さが本作のストーリーの肝となっており、レジーナを襲う三人組と知り合いだったり、正体を何度も隠していたりととても面白かったです。

レジーナはピーターを信頼したり、不信になったりしながらストーリーが進んでいき、謎の3人組とのやり取りをしていきます。レジーナの性格がかなり極端で、ピーターに何度も騙されていながら、すぐにピーターを信頼し、好意を示すので、彼女の気持ちがよく分かりませんでした。

ラストはすっかり騙されてしまいました。良い気持ちになりました。

なかなか面白かったと思います。レジーナの気持ちはあまりよく分からなかったですが、それでもストーリーとしてよく出来ていたように感じました。

鑑賞日:2024年3月25日
鑑賞方法:NHK BSプレミアム
(録画日:2023年5月4日)
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