無知A

RUN/ランの無知Aのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.5
正直、衝撃的な内容と思わなかったが、話の題材やテンポは魅力的に感じた。過保護は親のエゴなのか、子どもを想う気持ちが真に子どもへ向けられているかどうか。確かに、話の内容は非常に学びや発見のあるものだった。ただ、細部を見ていると、少々粗く感じた。母親の狂気は、見ていて惹かれるものもあるが、何故これで上手くいくのだろうという無理矢理感が、行動の節々にあった。中でも作中、病室から無理に娘を連れ出すシーンは印象的だった。

だが、前述のような、テンポの良さや話の方向性、作品の雰囲気が良かったのもあり、総合的に見て良作だと感じた。また、悪者から逃げる主人公という構図で、主人公側にハンデがあるという要素も、鬼気迫る展開を作るので、これも今作だからこその魅力となっていた。総じて、テンポもよく、上映時間も比較的短いので、気軽に見れる作品だった。結末は賛否が分かれそうだが、面白いと感じた。


(内訳)
面白さ 3.6
学び 3.5
構造 3.4
無知A

無知A