椿本力三郎

コンフィデンスマンJP プリンセス編の椿本力三郎のレビュー・感想・評価

3.7
完成度の高いコメディ。
ストーリーの展開が速く、伏線の回収もお見事で
肩の力を抜いて純粋に楽しめる。
わき役、ちょい役が無駄に豪華であった(笑)

「キングダム」「マザー」そして「コンフィデンスマン」と
まったく違うタイプの役にチャレンジし続ける長澤まさみ。

この作品でもあくまでも彼女が中心で、
彼女の魅力を前面に押し出すべきであるが、
ちょっと頼りないパートナーとして東出昌大を配するのは良策。

まず、長澤まさみは長身であり、グラマーである。

普通のハンサムさんを連れてきても
長澤まさみの隣に並ぶと説得力がない(キムタクでもNG)
だからといって、阿部寛だと、
阿部自身が「強く、濃い」ので長澤まさみとバッティングしてしまう。
すなわち、長身で「薄いハンサム」で演技が下手な東出とのコンビは、ちょうど良いバランスとなっているのだ。
(本作にも出演する三浦春馬は、華がありすぎて、
これも長澤まさみとバッティングしてしまう)

関水渚は初めて見たが、
本作での幅の広い演技を見ると今後、期待できる。

柴田恭兵は渋くてとても良い。
彼のおかげで映画の空気がしまっている感じがする。

江口洋介はミスキャスト。
「孤狼の血」でも感じたのだが、
どう見ても彼は悪人、ずるい人に見えない。
体型も健康的すぎるのだ。

久しぶりにビビアン・スーを見たが、
とても魅力的に年を重ねていると思う。