ヨダセアSeaYoda

スーヴェニア -私たちが愛した時間、後に-のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

4.4
【STORY】
 自分が見放したアンソニーに起きた出来事のせいで心に穴が空いたようなジュリー。
 彼女が自分自身や、自分とアンソニーの関係に向き合い、葛藤し、周囲と理解・対立を重ねながら自身の映画の製作を目指す。

【REVIEW】
 やっぱり2作セットで完成されている。独特だけど、深く深く心に残る。

 自分の人生をフィクションで昇華したり、自分の人生を物語だと思って楽しむような「人生の救済」をくれるようにも思うし、人生なんてこんなものと茶化しているように思うし、「映画は人生」と素晴らしさを語っているようにも見える、この多面的に捉えられる構造がまさにシネマって感じで好き。

 あまり出番がないのに存在感はかなり発揮しているティルダ・スウィントン、『エターナル・ドーター』で監督がガッツリ使いたくなったのも納得。

---
観た回数:1回
ヨダセアSeaYoda

ヨダセアSeaYoda