ごい

ファースト・カウのごいのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
4.1
初ケリー・ライカート
ミークス・カットオフ観たいと思いつつ観れておらず、、ショーイングアップも早く観たいな。

西部開拓時代の少し前、アイデンティティがまだ確立されていないアメリカが舞台。既に様々な国からの移民が集まっていた点に驚いたけど、多くの文化的背景が入り乱れるからこそ”資本主義”が共通のイデオロギーでもあるのかもしれないとも思ったりした。

映像は静かで独特で、揺らぎのある雰囲気が印象的だった。4:3の画角の持つノスタルジーと独特の閉塞感も相まって、開拓が進んでいない時代独特の雰囲気や、当時の生活に思いを馳せることができた。
パンフレットによると、記録資料が少ない中で専門家にヒアリングし、歴史考証を進めたとのこと。

主人公二人の演技も映像と調和していて、優しくて穏やかなクッキーと、野心的ながら人間味のあるキングルーの友情が素晴らしかった。
何より冒頭のシーンの効果が絶大。ラストシーンも凄い良かったし、A24のファンにはおすすめできる作品だ...

サントラも映像とばっちりあっていて、EUからLP輸入するか悩むところ。。。

本作はA24が北米配給だけど、現在日本で限定公開中のショーイングアップはA24が制作にも入っているらしい。
配給作がうまくいったら制作にも入るみたいな戦略をよく取るのね。
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