"鳥には巣、蜘蛛には網、人間には友情…"
西部開拓時代…料理人クッキーは、ひょんな事から出会った中国からの移民キング・ルーと意気投合し、一攫千金を狙って計画したのは…
仲売商がお茶にミルクを入れるためだけに連れて来た牛の乳を盗みドーナツを作って売ること…
その地に連れて来られた"初めての牛"…二人の目論見は大当たりしたが、ドーナツの聞きつけた仲売商に菓子作りを依頼される事に…
"ウチの牛は乳の出が悪くてね…"
屈強な男達の物語で溢れている西部開拓時代…勿論、そんな男達しかいない訳がなく、料理人クッキーは、ひっくり返ったヤモリをそっと戻してあげる優しさを持つ男…そんな男が一発逆転を狙ったのは…"ドーナツ"それも沖縄のお菓子みたいなヤツ…
ひょんな事で知り合った中国からの移民と一緒に過ごしながら、なんとな〜く深まっていく友情の過程が実に気持ちがイイ…それはそれは優しい西部劇…
初めは鑑賞の予定無かったんです。
A24って、小難しいイメージを勝手に持ってたし、牛だし、ドーナツだよ？
"何だか寝ちゃいそう"と思いつつ、見始めると…これが実に面白い…
もっとやり方があったんじゃないかと思ったりしつつ…クッキーとキング・ルーの確かな友情に胸を熱くしつつ…あのオープニングがここに繋がるのかとの想いに切なくもあり…良かったねと安堵する自分がいたり…実に余韻の深い素晴らしい作品だと感じたのでした…
