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ラ・ジュテのayakosのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
3.7
スチールカットと淡々としたナレーションで進む不思議な感覚。夢を見る時の断片的なシーンを思い出す。

彼がいないときには、恐らく彼女は死んでいるのだ。の台詞が印象的だった。

過去のシーンでの光多めの明度の高さと現在・未来の不気味で暗い感じの対比も良かった。主人公がどの時間軸にいたいのかがよく分かる。
そんな中、唯一差し込まれる動の役割が、さらにキラキラと輝くように思えた。

SFさは削がれていたけれど、60年代で生み出された時間旅行のアイデアは今見ても通用するし、後の作品に大きく影響を与えたのも納得。。。
ラストの疾走感やオチも綺麗に纏められていて良かった。

少年期に始まり、少年期で終わる。
彼はこの輪を永遠と巡るのかな、と思うととても好みなラストでした。
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