とつぜん元気

ソウルフル・ワールドのとつぜん元気のネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

『ソウルフル・ワールド』観た。
魂の世界の案内人や迷える魂のキャラクターデザイン、死の演出、22番の暴走と攻撃の演出…子供の時に見たらトラウマになりそうな画が多かった…すごい挑戦。
映像がスタイリッシュで美しい。派手さや華やかさは無いが、その分スッと鋭く心に入ってくる作品。
ただストーリーが難しい、まだあまりよく分かっていない…。

以下はとりとめのない思考。

中途半端に生活し何か漠然と夢を諦めきれない主人公ジョーを、自分にかなり重ねて観始めてしまったのが失敗だった気がする。
なんだかんだ彼はチャンスを手にするし、チャンスの場できちんと発揮できる才能がある。
憧れの舞台に立てるし、憧れの地位を手に入れ、しまいには家族にも認められる。
夢が叶いすぎている。その上で再度生き返れるのは恵まれすぎでは?
(22番の気持ちを否定して一度生き返っているというのに)
良かったね、よりも羨ましさ?が上回ってしまった。分からない…これは私が悪いと思う。

「生きるのに特別な意味を追いすぎるのではなく、当たり前の日々を大切にしよう」
というテーマは分かるし、頭では理解できるが
あのジョーが言うと、(結果、思ってた形では無いとしても)一度夢が叶った強者の思想では?と思ってしまう。
死んでもいいから音楽をやりたい(意訳)と言った彼はどこへ行ってしまったのか?

こんな感想が出てくるのは、私がまだ生きる意味に囚われている証拠かもしれない…。
分からない。悔しい。
またいつか観たい。

【追記】
私は私を信じて呪っているから、今がどれだけ恥ずかしくて苦しくて情けなくてもその日が来るまでは意地汚く生き続けないといけないという精神だし
死んで「良い作品」が出来るなら喜んで死にたい派だから
とことん相性が悪かった説がある
私の世界は、キラメキを与えてくれない
キラメキは作るしかない
とつぜん元気

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