とつぜん元気

すずめの戸締まりのとつぜん元気のネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『すずめの戸締まり』観た!
キャラクターが魅力的。すずめのやや無謀ともいえる行動の数々も、「草太への一目惚れ」という可愛らしい理由と「納得しきれていない過去への思い」の2本軸で何とか理解できる。
すずめの旅路は過去へ過去へと向かっていたが、最後は幼い頃の自分と向き合い、もう怖くない未来へ向かう。
ラストの常世でのシーンには胸を打たれた。

ただ、たまきが神に唆されて、奥底にしまっていた本音を口にしてしまうシーンは辛かった…
いくら事故だったとしても、言葉は呪いなので、すずめが聞いてしまったことが嫌だった…
「人生を返せ」なんて言われてあんな簡単に許せるだろうか…すずめが大人すぎる、あのレベルのしこりを「けんかをやめて」で治めてはいけない…

あと7時間文句ひとつ言わずご機嫌にドライブをして、あげく車があんなことになったのに放ったらかしにされた芹澤はもっと怒って良いし、何故かせっせと車を直して迎えにまで来てたので、絶対幸せになってほしい、草太はもっと芹澤に感謝したほうがいい、いい奴すぎる

地震速報がなっても驚かない人たちと、顔が青ざめて必死に走るすずめの対比が苦しかった。
美しい映像と音楽、物語も分かりやすく勢いがあって、良い作品だった。
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