椿本力三郎

ワイルド・ローズの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)
3.6
「自分の夢を追いかける」「個性的に生きる」ことは、
家族や周囲の人間の協力と理解とある程度の負担があって初めて成立する。
この作品のどこに、誰に焦点をおいて見るかで響き方がまったく違う。
どれだけ一般常識から吹っ切れている(ように見える)人生でも
葛藤があるという当たり前のことを見せている。

「今ここ」のリアルであれば、
主人公のローズは、youtuberとなって、
子育てと自己実現を両立できたかもしれない。
月イチとかで近所のBarでライブに出演したりね。

ジェシー・バックレイの歌唱力、表現力が良い。
ストーリーの説教臭さとある種の凡庸さは
音楽の良さで相殺されている。

可能であれば映画館で見るべき作品。
シングルマザーは共感できる部分が大きいだろう。