ぐら

はちどりのぐらのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.2
男尊女卑が色濃い90年代の韓国
どこにでもいる女の子の一時期の記録

辛いことがあっても時間は止まらない
時代が変わっても人の気持ちが変わっても生きていかないといけない
中学生の思春期を、あらゆる不都合に懸命にもがき、生きる様がはちどりが懸命に羽を動かすような一瞬の美しさ


“自分を好きになるには少し時間がかかる”
この言葉は人生を少し長く生きないとわからないことだとおもった
中高生にはまだわからない
何度も自分を嫌いになっていつか輝けるようにも、折り合いをつかられるようにもなる
もう少し歳を取れば、また違うかも

手のひら、光の逆光
少し眩しくみえる、若さと青さ
物理的に光で飛ばして影を浮かせた淡い表現でよかった

ウニの世界を描いていたはずなのにどこか客観的なひいた目線のような表現はなんだろう
韓国映画、韓国のビジュアル表現のあっさりした感じと、文化背景的な重さのバランスが良かった
しっとり暗いむず痒さ
ぐら

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