善意の募金によって5億の心臓手術をした少年の生きづらさがテーマであり、ありそうでなかった発想。
いいこちゃんの主人公を望月くんが、それはそれはナチュラルに、実在しないんだけど本当にみらいくんなんじゃないかと思う程のシンクロっぷりで演じあげている。
一見、ありふれているようなセリフも心にすっと刺さったのは演技とストーリーの組み立て方によるのかな。
「誕生日はおふくろに感謝する日」
「雨ってすごい、生きるのに必要な水が降ってくる、タダで。生きろって言わてるみたい」
こんなようなセリフ。
特に雨に関しては、こんな感じ方もあるのかぁと感心。
手に持っているようなカメラワークも感情に入り込むために良かったし、靴が屋上から落ちるシーンがとても印象的。
キャストも名前は知らなかったけれど、味がある人を知れた。OLのかなこさんと店長が良かった。
あ、でも1つ。11年間でみらいちゃんを救う会やりすぎじゃない?集いすぎだろって心でツッコミました。これから見る方いたら注目してみてください。
派手さはないけれど、丁寧に作られたんだろうなと感じられる作品でした。