誰かがベニーを救えるわけでもなく、誰もがベニーを救えずにいるわけでもない、あくまでも現在進行形の実像を提示し続けるシンプルな姿勢に胸を打たれた。彼女のこれからは決してひらけてはいないのに最終盤では清…
>>続きを読む#システム・クラッシャー
幼少時のトラウマと愛への渇望により、衝動的な怒りにコントロールを失う少女ベニーは、無垢な白と苛烈な赤を併せ持つパッションピンクの破壊神。
彼女に振り回されながら、その苦し…
幼少期のトラウマにより狂暴化した凄まじい少女ベニー。
9歳のベニーは悲憤を猛り狂い 手の付けようが無い。
母親も育てられず 施設でも問題を起こし沢山の施設をたらい回し。
母親と暮らしたいベニーな…
叫びは祈りだ。『ママに会いたい』というベニーのヒステリックな叫びは、愛されたいという祈りを孕んでいる。家庭にも学校にも施設にも居場所を持てず、理解者との別れの繰り返しの中で生きる彼女にとっての拠り所…
>>続きを読む幼少期のトラウマから暴力衝動を抑えられなくなった少女を描いてて、快方に向かうかと思えば症状再発を繰り返すベニーにやるせ無くなった。彼女を支えようとする周囲の努力が涙ぐましい一方で、ベニーを恐れて引き…
>>続きを読む上げて下げての繰り返し。
カメラワークも相まったドキュメンタリー調で、トラウマによって社会に馴染めないシステムクラッシャーの少女と、その周りの大人をリアルに描く。
もっとハッピーかと思ってたら激重。…
子を救うための福祉でさえ、ベニーにとっては“自分が誰からも理解してもらえないこと”を突きつけてくる残酷なシステムに他ならない。
ベニーの母は子育てが上手く無いのは確かだが、ただでさえ子育ては大変な…
《システム・クラッシャー》
幼い頃のトラウマからの人間不信とヒステリー。ベニーが悪い、母親が悪いという俯瞰した感想は憚られる。善悪とは関係なくベニーは生き続ける事、心折れながらも寄り添うミヒャに頼る…
ビジュアルに惹かれての鑑賞でしたが内容もある意味で強烈でした。何ら解を見出すことなく心が折れました。ミヒァの気持ちがよくわかります。ただ、主演の子役の演技は圧巻です。
ラストは何を意味してるんだろう…
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