むらむら

キングスマン:ファースト・エージェントのむらむらのレビュー・感想・評価

5.0
キバヤシ「つまり、世界は『羊飼いの一味』という組織に操られていたのさ!」
Ω ΩΩ「な、なんだってーーーーっ!」

「1917」と「007」と「アンチャーテッド」を陰謀論で包んだみたいな内容の「キングスマン」最新作。

前作までのグロやスタイリッシュな演出は控え目。その代わり陰謀論マシマシなので、俺は胃もたれしかけたのだが、中学生だったらペロリと平らげて「月刊ムー」の愛読者になってしまいそう。

■🐐簡単な感想🐐■

冒頭に書いたように、世界(主にヨーロッパ)の歴史を操る闇の組織に、レイフ・ファインズ演じるオックスフォード公が挑む。

サラエボ事件、第一次世界大戦の顛末、英国軍元帥キッチナーの最期、ロシア皇帝ニコライ二世とレーニンの関係とか、かなり史実に基づいて作り込まれた描写が多く、「あさきゆめみし」で平安時代を学べるように、近代史やってる学生は観るといい。

予告ではめっちゃラスプーチン推しだったが、ラスプーチンの活躍は中盤くらいまで。後半はレイフ・ファインズ無双状態。クライマックスの対決は高所恐怖症の俺にとって「スマン! この描写はキツすぎて鬼スマン! キングスマン!(←ダジャレです)」と謝りたくなるくらいスリリング。

ついでに言うと「キングスマン」と「キン肉マン」は何となく語呂が似ている。

以上、「キングスマン」の感想でした。

以下はすっごくヒマな人以外読まなくて良いと思います。

■🐐ラスプーチンさまとの対決シーン🐐■

後半も悪くないんだが、やっぱり俺はラスプーチンさま推し。特に中盤のオックスフォード公と怪僧ラスプーチンの対決シーン、めっちゃホモホモしくて、ホモ文化に疎い俺でも、上野オークラ劇場の二階でこの映画を鑑賞したくなった。

この作品でもチラッと出てくる、実際にラスプーチンを暗殺したフェリックス・ユスポフ皇太子も同性愛の志向があったというし、ラスプーチンは「ノンケだってかまわないで食っちまう人間」だったらしいので、このへんも史実を踏まえた演出なのかもしれない。というか、こんなとこまで史実を踏まえる必要ないと思うんですけど。

簡単にこのシーンを俺の記憶から再現してみるので、観に行くのを迷っているゲイの方は、参考にしていただけると嬉しいです。

該当シーン。前半はオックスフォード公が攻め、怪僧ラスプーチンが受け。怪僧の「足を治してくれる」という申し出を利用して、オ公は自室に怪僧をおびき寄せる。

(「攻め」「受け」って何? って方は、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の感想をご覧ください)
https://filmarks.com/movies/85482/reviews/124090996

怪僧「オ公、拙者が貴殿の足を治して進ぜよう」
オ公「……ウチさぁ、部屋あるんだけど」
怪僧「!?」
オ公「寄ってかない?」
怪僧「うむむ。では、その部屋で治療しよう」

(オ公の用意した部屋に移動。机の上にはケーキ)

怪僧「ところで、貴殿、何者か教えてもらえぬか」
オ公「50歳前後。イギリスの紳士です」
怪僧「あっ(察し……もしかしてキングスマン?)」
(オ公、ケーキを怪僧に勧める)
オ公「パウンドケーキしかないけどいいかな?」
(怪僧、志村けんばりにケーキにかぶりつく)
怪僧「ふむ、美味しい!」
オ公「あーソレいいよ」
怪僧「!?」
オ公「自分、治療いいっすか」
(オ公、ズボンを脱いで生足が露わに)
オ公「しゃぶれよ!」

(怪僧、しぶしぶオ公の太い○○を舐める)

(このあたりから、怪僧が一転攻勢、
イジられてオ公は恍惚の表情)

オ公「アッーーー!*!」
怪僧「次は屋外だ……」

(怪僧、オ公を屋外のガチ寒そうな池に誘導)

怪僧「いいこと思いついた、お前、池に飛び込んでみろ」
オ公「えーっ!? 氷の浮いてる池にですかぁ!?」
怪僧「紳士は度胸、なんでも試してみるもんさ!」

オ公「アッーーー!*!」

(怪僧も、オ公と激しく絡み合いながら、池に落ちる)

怪僧「アッーーー!*!」

……確か、こんな感じのシーンだったと思うが、雰囲気が伝わってくれれば幸いである。

ここから先は真冬の夜の淫らな……いや激しいシーンになるので割愛。

ロシアの宮殿って設定だけど、新宿二丁目の宮殿風サウナでロケしてるようにしか見えなかったなぁ。

欲を言うなら、怪僧ラスプーチンはサーベルじゃなくて、30cm以上あると言われる股間の大砲を、「彼岸島」の丸太ばりに、ブルンブルン振り回して戦って欲しかった。BISHが紅白で「デカい……」以外に言葉に詰まるだけの大砲を持っているのは怪僧ラスプーチンだけなのだから(俺除く)。

(🐐おしまい🐐)
むらむら

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