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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのnekokatzのレビュー・感想・評価

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字幕版を鑑賞。

有名TRPGの実写映画化、原案はレゴムービーのP、監督はトムホスパイダーマンの脚本家コンビという一作。公式が「意外に面白い」という腰の低さが好ましい。

クリス・パイン演ずる主人公エドガンが、脱獄するシーンから始まる。この主人公、元はハーパーという吟遊詩人&秘密組織のギルド出身。魔術師に殺された妻を生き返らせるため「蘇りの石版」を盗み出すが捕らえられ…というバックストーリー。

共に脱獄した女戦士ホルガと、盗んだ石版を持っているはずの旧友フォージを訪ねるが…という導入。主人公エドガンは倫理的にはかなり危うく、常に安易なチョイスをするヤツw。仲間たちもかなりダメな男女である。

ビジュアル的には「指輪物語」的なリアルすぎるファンタジー感ではなく、ほどほどのコスプレ感で今風な落としどころ。やや直線的なストーリーのモデルはMCUガーディアンズオブギャラクシーやデッドプール2が近いかと思う。

クライマックスの選択は「長ぐつをはいたネコと9つの命」に重なる部分もあり、血族≠家族というのが昨今の欧米の流れだよね。
玩具メーカーハズブロのボードゲーム実写化という意味では、バトルシップ枠の一本。期待しすぎず観るのが吉。

以下余談。悪役フォージを演ずるヒュー・グラントが、かなりのお調子者なキャラ。「パディントン2」から出張してきたような互換性の高さで、ラストも近いw。
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